【映画】『忘れないと誓ったぼくがいた』・・・あなたを忘れないはあなたに忘れられたくないっとこと。
忘れないって思っていたのは
もしかしたら忘れられたくないだけだったのかも
こんばんは。
今日は映画紹介します。
『忘れないと誓ったぼくがいた』
何だろう・・・
めっちゃよかった。
余韻も凄いし、観ている時の
ドキドキというかもやもやというか
映画にじゃなく自分に感じるもどかしさが終始あります。
とにかく個人的には大好きな作品です。
あらすじはこんな感じ。
大学受験が迫る高校3年生の葉山タカシ（村上虹郎）は、織部あずさ（早見あかり）という少女と出会い、たちまち心を奪われてしまう。何度も会ううちに、あずさは自分と出会った者は必ずその記憶を数時間後に失ってしまうという奇妙な告白する。信じようとしないタカシだったが、ふと自分が誰と会って、一緒にどこへ出掛けていたのかを忘れてしまっていることに気付く。彼はあずさと出会った日の出来事、デートの約束などを詳細にメモに書き記し、記憶をとどめておくようにするが……。
Yahoo!映画より
書いていきますがあまりストーリーには触れないかも
まずね、設定がいいよね。ありそうでなかった。
ヒロインが「忘れちゃう人」じゃなくて「忘れられちゃう人」という設定。
誰もがヒロインの記憶だけを忘れてしまうんです。
凄い不憫でならない設定なんだけど。
どうやっても誰にも覚えてもらえないって絶望よね。
一生簀巻きにされたままというか棺の中で一生過ごすというか
どうしようもなさが凄い怖くてぞくっとする。
僕ならどうやって生きていこうか。
対するヒーロー？というかヒロインを好きな男の子は
彼女のことを忘れない努力をするんだけどね。
でもどんなに忘れない努力をしても忘れてしまう瞬間があるんです
忘れる方も忘れられる方も辛いね。
最後の最後まで目を離せませんですよ
本当に面白い。
演技も何というかわかりやすいし、時々メッセージ性強い台詞もあったりして。
こういう映画だから、ただ突飛な設定を撮りたいとかじゃないと思いました。
人のあり方とか、記憶のあり方とか、忘れるとはどういう意味なのか
っていうのを撮りたかったんじゃないかなー
つまりヒロインの設定って、まあど真ん中だけど
「忘れられた時に存在しなくなる」とか「思い出した時にのみ存在する」
とかそういった意味のメタファーだと思いました。
作品中でもあるけど
小学校の同級生とかはさ、名前を聞けば思い出すけど
全部思い出せって言われても無理じゃん
別に理由もなく忘れるじゃん
忘れることに意味なんてないんだよね
ただ忘れちゃうだけで
あと観ながら思ったんですけど
忘れたくないっと思うのは忘れられたくない
っていうのと近い気がしました。
誰々のことを忘れたくないとか、あのことを忘れない
とかって結局その記憶を共有する人がいれば喜びも倍になるからだと思うんです。
だって自分1人だけその記憶を持っていても寂しいじゃないすか。
前の会社の人だってね
もう会えないかもしれないけど
僕にとっては大事な人たちだから絶対忘れたくないって思うんです。
でも忘れられたら寂しいでしょ？
でも繰り返しになるけど理由があって忘れるわけじゃないんです
自然と忘れちゃうんです
だからこそ、記憶に留まりたい。自然にいなくなりたくない。
それに今まで付き合ってきた人だってね
みんな好きですよ今だって。
よく女の人はすぐ元カレを忘れるっていうけど
忘れないでいてよね、俺のこと。
俺だけが覚えていたら寂しいよ。
俺も忘れないけど、あなたも忘れないでいてよね
そうすれば寂しくないから。
ってこんなことを考えていました。
って全然映画の話してないけど（笑）
語りたくなってしまうほど良質な映画です。
でも一定数は演技とか設定とかで世界に入っていけない人がいるかもしれないなあ・・・
元ももクロのあかりちゃんも良かったし（かわいかった）
ただ一点、「またやったか」
と思ったのが広告！！！ラスト３分が！！
とかって広告あったんだけど、本当ナンセンスだからやめてほしい。
そんな煽りしなくても多分見る人選ぶし好きな人には凄く心に残る映画になると思いました。
傑作です。
皆様も忘れたくない人とか忘れられたくない人とか
そういったことを思いながら見るのもいいかもしれないですね。
久々に思い出すその人は、やっとあなたの中で存在することができるんだから。
おわり
ps 日記つけようかな
