【映画】『リップヴァンウィンクルの花嫁』・・・人を信じることの難しさ
自分が人を信じる基準ってなんだろう。
こんばんは
12月ですね！
今日は映画をご紹介します！
』
です。
監督は岩井俊二さん
あらすじはこんな感じ！
東京で派遣教員をしている皆川七海（黒木華）は、鉄也とSNSで知り合った後に結婚。結婚式の代理出席をなんでも屋の安室（綾野剛）に頼む。しかし、間もなく鉄也の浮気が明るみに。ところが七海が浮気をしたと義母に責められ、家を出ていくことになる。そんな七海に安室が結婚式の代理出席や、月給100万円の住み込みメイドのアルバイトを紹介。そこでメイド仲間で、型破りで自由な里中真白（Cocco）と出会う。
yohoo映画より
３時間という長い映画なのですが
（正直見始めた時は３時間かあ・・・と思った笑）
極端な盛り上がりがあるわけではないのに
あっという間にエンディングを迎えていました。
とても面白かったです。
ストーリーも明らかにしない部分が多く感じたし
なんとなくストーリーに重きを置いていないんだなというか
伝えたいことはそれぞれ感じ取ってね
この映画を見て何か考えて見てね
という印象を受けました。
生きるとか死ぬとか
海外の映画ではなかなか感情移入しにくい死生観
がこの映画だと感じ取れるので
こういう映画が好きな人にはオススメです。
また黒木華さんが良くてですね
話し方が色っぽいです。
特にパソコンを通じて家庭教師的なことをやっているんですけど
話し方やトーンが心地よくてですね
自分が生徒なら好きになってしまいそうな気がします笑
ほんとこの人演技うまいよね。
オススメのシーン紹介します！
割と前半の方ですね。
黒木華演じる七海が婚約者の実家から追い出され
露頭に迷うシーンです。
自分の荷物を全部持ち、行く先もわからぬまま
歩き回り、精神的にも限界を迎えた時に
「大丈夫か？今どこにいる？」
アムロに助けを求めた七海が発する言葉に
とてもメッセージ性を感じました。
「自分が今どこにいるのかわからないんですけど」
「どうしたらいいですか」
「私、どこに行けばいいですか」
そう叫びます。そうアムロに訊きます。
ああこれわかりやすいぐらい観てる人向けのシーンだなと思いました。
例に漏れず僕も
「今どこにいてどこに行けばいいんだろう」
と考えました。
そう、自分で考えなきゃダメなんですよ。
自分の行く先を人に聞いてる七海のシーンを
これでもかと印象的に見せることで
観てる人に「自分はどうなんだろう」って
自分で考えさせる仕掛けがあって
”ほえーなるほどねえ”
とわかってるっぽい雰囲気をひとり醸し出しました（笑）
「これからどうすればいいですか？」
一生ついて回る問題かもしれないですね。
話逸れるけど
結局このアムロって男の真意っていうのは最後まで
よくわからなかったなあ
笑っているのか泣いているのか
哀れんでるのか同情しているのか
本当の感情を一度でも顔に出したのか
疑問に感じるくらい不気味なキャラクターでした。
それぐらい演技が上手かったってことですな。あっぱれ。
あともう一つあって。後半ですね。
Cocco演じる真白と2人で住んでいる時に
真白が七海に
「一緒に死のう？」
と訊くんですけど
七海が
「いいですよ？」
と答えるんですね。
前にこのブログで岡本太郎さんの言葉を紹介したことがあるんですけど。
まさにそれで。
心が通じ合った人となら一緒に死んだってかまわない
それが男だろうが女だろうがかまわないよ
というのを岡本太郎さんが言ってるんです。
それを思い出しました。
僕も本当に心が通じる人となら死んでもいいかも
と思いますね。
とまあこんな感じで。
どっちかというとアートっぽい雰囲気はありますけど
時間のある時にのんびり観るのにいいかもしれません
思いがけない人生のヒントをもらえるかもしれませんよ。
以上。レビューでした！
面白かった！
ps 冬は人肌恋しくなる季節ですなあ
Amazonプライム会員なら『リップヴァンウィンクルの花嫁』無料で観れますよー！
