【映画】『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』・・・破壊と再生
自分を分解して残るものとは・・・？
こんにちは
今回は映画をご紹介します。
『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』
メタファーメタファーメタファーに次ぐメタファー
少し哲学的なこの映画。
全体的に描き切っていない映画です（100%わざと）
ですが凄く好きですこの映画。お勧めします。
ジェイク・ギレンホールが主演ですね
彼はブロークバックマウンテンでの印象が強いかな。
あらすじはこんな感じ
ウォール街のエリート銀行員ディヴィス（ジェイク・ギレンホール）は順調に出世し、リッチで何不自由のない生活をしていた。ある日、交通事故で美貌の妻が他界するが、涙を流せず、感覚を失っていることに気付く。彼は義父の言葉をきっかけに、身近なものを壊し始め……。
Yahoo!映画より
↑のあらすじに付け足しであらすじ紹介。
交通事故で妻を亡くしたディヴィス。
だが妻のことをあまり知らない上に、妻が死んだのに涙も出ない自分に気づき、少しずつバランスを失っていきます。
その原因は何か。
勤め先の社長であり義父である彼からのアドバイスが彼を突き動かします
「原因を知るには『分解』することだ。徹底的に」
話は戻り。
彼女が死んだ日に、病院の自販機を利用したが金を入れたにも関わらず商品が出てこない。少々不安定であったディヴィスはそのことをメーカーに苦情を入れます。
必要か不必要か、妻との馴れ初めも交えて苦情を入れます。
その苦情対応係の女性がナオミ・ワッツ演じるカレン。
彼女とその息子がディヴィスの「分解」を後押しします。
クレーマーと苦情対応係。
不思議な関係ですが2人の間に絆が生まれていき・・・
自分を分解し始めたディヴィス。
「何がいけなかったのか」
「なぜ何も感じないのか」
「彼女を愛していたのか」
彼は『再生』することができるのか。
胸のすくラストに心が晴れます。
少し長くなりましたがこんな映画です。
この映画面白いのが
心を「分解」するという作業を物理的にぶっ壊し続けていること（笑）
2人の住まい。直しといてと頼まれた冷蔵庫。調子の悪い電球。
バラバラにしてしまいます。
かっこいい言葉で言うとメタファー、分解の象徴ですね。
分解を繰り返した上で出した結論
「愛してはいた、ただ疎かにしていた」
これが彼が出した結論です。
よくある話なんじゃないでしょうか。
彼が再生していく姿が印象的です。
あと解説読むまで気づかなかったのですがラストの演出にはため息が出ますね。
その演出を悟らせないいやらしさ。
ここでは書きませんが、皆さん気がつくでしょうか？
ついでに邦題に関してですが
『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』
これは妻が車のサンボードに隠していたメッセージなんですけどね。
『晴れた日ぐらいはこのメッセージを見て私を思い出してね。』
って言う小洒落た演出ですね。好きです。
彼女がなくなった後の晴れた日にこれを見つけて彼は、普段いかに自分が妻をないがしろにしていたか、痛感してしまうわけですね。そして同時に愛していたことに気がつくんですが。
ありきたりですが失ってからは取り戻せないんですよ。
愛も人生も若かりし日々も青春も。
全てに向き合って生きなきゃ。
「ああ、いい映画見たなあ」
と思える映画です。
皆様も是非に。
破壊ついでに
山田孝之さん主演の
『Replay&Destroy』というドラマもめっさ面白いので見て見てください！
まさに「破壊と再生」というテーマなんですけどね。
あらゆる哲学をライトに描ききっています。
結構ぐさっと来るシーンもあるし人生変わっちゃうかも？
