愛にまつわるもの

愛に生きるという自分への備忘録。

【映画】『アリスのままで』・・・「一瞬を生きるの」

みんな死ななきゃいいのに。

 

 

こんばんは

 

今日は映画を紹介します。

 

アリスのままで

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アリスのままで

 

 

お先に

あらすじはこんな感じ

50歳の言語学者アリス(ジュリアン・ムーア)は、大学での講義中に言葉が思い出せなくなったり、ジョギング中に家に戻るルートがわからなくなるなどの異変に戸惑う。やがて若年性アルツハイマー病と診断された彼女は、家族からサポートを受けるも徐々に記憶が薄れていく。ある日、アリスはパソコンに保存されていたビデオメッセージを発見し……。

yahoo映画より 

 

なかなか聞いたことないストーリーでね。

どんなかなあと思って観始めました。

 

正直片手間に見ようと思っていたけど

もう後半は目を離せませんでした。

ちなみにところどころ涙ありでした。

 

若年性アルツハイマーを発症してしまった女性の話かと思ったら大間違い。

確かにアリスが軸ではあるんだけど

この映画の本当の軸は「家族」

 

夫も主役、3人の子供も主役。

みんな誰かしらに感情移入しながら見れるはずです。

 

ぼくなら息子ですね。

嫌が応でも自分の親と重ねてしまう。

最近iPhoneを買ったぼくの母さん元気かなあ。

 

個人的な話ですけどね。

上京が決まった後に父親の癌が発覚しました。

今も治療中なんだけど

弱ってる父さんを見るのが辛かった。

そして今は会えないから前以上に大丈夫かな、と心配になる。

年末帰るけど老け込んでたら嫌だなあ。

 

 

 

そんなこんなでこの映画、

割と前半で見てるのが辛くなりました!(笑)

 

 

しかも主演のジュリアン・ムーアさんが名演すぎて!!

症状の悪化とともに老けていくんだけど

最近の母さんを見ているようで苦しかった。

 

そりゃこの映画でアカデミー主演女優賞とるわ!

 

 

心に残ったシーンとしては

 

スピーチのシーンです。

アルツハイマー協会でスピーチをするシーンがあるんです。

このスピーチがとってもいいです。ホロリときました。

 

「私は今日のことは永遠に忘れない」

「それでも明日には忘れてしまうけど、私が言葉を残す事に意味があるの」

 

と言うんですけどね。

永遠に忘れないって言った時点での彼女は

「今日のことは永遠に忘れないつもり」でいる彼女なんだよな。

つまり永遠に忘れないんだよ。永遠になるんだよ。

 

明日には忘れるけど今この瞬間言葉を残す事がいかに大事か。

さらに彼女はこう言います。

 

「一瞬を生きるの」

 

重みがありますね。俺も全力で頑張ろう。

 

 

 

あと別のシーンでこういうセリフがあってね。

 

「今の状況は悲劇かもしれないけれど

あなたの人生は悲劇じゃない」

 

というセリフ。

全力で生きてきたあなたの人生は輝いているし

記憶はなくしても、その人生は失われないよ。

 

という感じのシーンなんだけど。

俺もいつ何が起きてもいいように

会いたい人には会うし会いたくない人には会わないし

やりたいことはなるべくやるし

やりたくないことはなるべくやらないで(笑)

生きていこう。

 

ほんとみんな誰も死ななきゃいいのに・・・。

 

 

 

 

色々思うところはあるけれど。

 

親の近くにいれないってそれだけでその事実は親不孝だと思う。

でも自分の思うように生きないのは自分不幸だとも思う。

 

親の近くにいるべきと考えるが故に

自分の人生に制限がかかるならやっぱりそれは

自分不幸であって親不孝でもあるんじゃないかなあ。

 

 と奮い立たせて頑張るよ。父さん母さん。

 

 

 

という感じで

アリスのままで

誰もがセンチメンタルになることでしょう。

親のこと、妻や夫のこと、そして子供のこと。

大切な人に思いを馳せるいい機会かもしれません。

 

 

思いの外長くなってしまった・・・。

 

おわり

 

ps 個人的に夫の演技が好きで、裏のMVPだと思っています。健気に介護する姿は胸を打たれるものがある。俺の父さんも頑張れ。