【漫画】『プラネテス』・・・夢か欲望か、それとも愛か
こんばんは〜
今日は漫画です！
『プラネテス』ご紹介します。
どうやっても多少のネタバレはやむを得ないので悪しからず。
大人向けオススメ漫画のまとめとかでたまに目にしますね。
評価もべらぼうに高いです。
なので、正直、一般的にもハズレなしって感じです。
表紙を見ると
宇宙を舞台にした少年漫画系のSF漫画かな？
宇宙兄弟とどっちが面白いか比べてみようじゃないか！
って感じしますか？
全然違います！NO！
宇宙を舞台にしたSF漫画ではあるんですけどテーマは「愛」
圧倒的に「愛」。哲学なり。
骨太であります。
漫画で泣くことってまず無いんですけど
この漫画は泣きました。
あらすじはこんな感じ！
主人公ハチマキ（星野八郎太）はサラリーマン。 宇宙ステーションでデブリ（宇宙ゴミ）回収を仕事にしている職業宇宙飛行士だ。 自分の宇宙船を手に入れるため、 同僚のユーリやフィー、 新人のタナベとデブリを回収する日々。 今年で４年目を迎えた２５歳、 そろそろ自分の生き方を考え始めてきた。
２０７５年。 地球、 宇宙ステーション、 月の間を、 旅客機が普通に行き交う世界で、 ハチマキはどう想い、 成長していくのか。
ハチマキは今日も仕事に出掛けていく。（公式HPより）
作者は幸村誠さん。現在は「ヴィンランド・サガ」と言う漫画を連載しています。
これもとっても面白い。プラテネスが面白かった方は是非こちらも！
ちなみにこのプラネテスは４巻で完結しています。
なのでまずは１巻、いや、せめて２巻までは読んでほしい！
《グッときたシーンご紹介》
では、うおおおおおってなったシーンを紹介していきます。
というか改めてストーリーを簡単に自分なりに！
その中でオススメシーンも紹介します！
（少し長いけど是非読んでください！）
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舞台は２０７５年。
宇宙が今よりも身近になった未来に主人公ハチマキは
宇宙空間を浮遊する「デブリ」と呼ばれる宇宙ゴミを撤去する仕事をしています。
このデブリを撤去しなければ地球から宇宙空間に出る際にそのゴミが邪魔で
宇宙空間への飛行が難しくなります。
そんな宇宙空間において、ハチマキは
「いつか自分の宇宙船を持って宇宙を自由に飛び回る！」
「俺はデブリ撤去の仕事では終わらない！」
という夢と欲望を持っています。
その夢を追う中で、ストイックさは加速し人を拒絶し時には人を殺しかけ
どんどん自分を追い詰めていきます。
「夢の邪魔になるものは排除する」
「最短で進まなければ俺が俺で無くなってしまう」
夢を追うということに雁字搦めになるのです。
これが主人公のハチマキ。
その彼を変えていくのが元同僚のタナベ（女）
元捨て子のタナベは「愛」というものを表にどんどん出しています。
夢のために愛をも排除してきたハチマキは、
そのタナベの言動に青臭さを感じ、イライラを止めることができません。
オススメシーン①
ハチマキの欲望の追求がいよいよ手に負えなくなってきた頃
タナベはハチマキの冷酷とも思える様々な言動に対し日頃からこう言います
「愛がない」
いいですね。このセリフが一番好きです。この漫画で。
なんであなたはそんなことが言えるんだ！
人間にはもっと愛のある選択や行動ができるはずだ、とハチマキに訴えかけます。
ですがハチマキは聞く耳を持たない。
ある時いよいよヤバい行動に出そうなハチマキにタナベは同じように
愛を説こうとします。
するとハチマキはこう言います。
「便利な言葉だなぁおい！！
根性なしも能無しも卑怯者も「愛」って唱えれば許されるもんなあ！！」
グサッときました。
愛って基本的に優しくて温かい気持ちだから
ゲスい人やひねくれ倒してる人にはわからないんです。
ある意味弱いものの見方なんです。拠り所ですし。
だからパワーがないんです。
やっぱりまだまだ愛を素直に表に出す（特に男）
って少ないと思うし、そういった文化もまだまだ根付いていないと思うから。
だけど私も攻撃されようが冷笑されようが「愛」に生きたい人間です。
根っこに愛があればもっと温かい世界になると信じています。
なのでこのブログを通し「愛」の布教活動に勤しんでいるのです・・・
まあその後のシーンからハチマキにも少し心境の変化が
現れ出しますがそれは作品でお楽しみください。
オススメシーン②
（長え・・・ごめんなさい・・・二つで終わりにします・・・）
後半のシーンです。
後半なので細かいことは省きますが
ハチマキがこんな感じのことを言うんです。
「俺は夢のために夢以外のことはしなかったし一切合切を考えることをやめた」
「でも愛することだけはやめられなかった」
これが作者の魂の叫びだと思いました。
夢を追う、わかる。
成功して金持ちになってやる、わかる。
わかる、わかるんだけど人間としての根っこはそれじゃ無いだろ
「愛」なんだよ！みんな、愛に生きてみようよ！って。
本当に気持ちが伝わってくる素敵な漫画です。
普段はゲスくて「こいつまじか！」っていうダメダメな人でも
一度愛の温かみを知れば「それ」から逃げることはできない
だからこそ愛を知るタナベは愛のない行動に敏感になり
なぜあなたの根本に愛はないのか、と諭したくなるのです。
さて、ハチマキは愛のある人生を送れるのでしょうか。（もうバレバレ？笑）
最後になりますが
もしあなたが普段の生活であなた以外の方の言動を見て
「愛がない」
と、そう思えたらあなたはもう愛に生きている人間です。
愛に生きましょう。
ALL YOU NEED IS LOVE
ほんっっっっっっとにいいシーンが多いので読んでみてください！
おわり
ps プロポーズのシーンが凄く素敵です。結婚したい。
後私はまだ見てませんがアニメもあるみたいで超面白いらしい。
電子書籍はこちらからも↓
