愛にまつわるもの

愛に生きるという自分への備忘録。

【漫画】『サルチネス』・・・愛の極致

今日は漫画をご紹介します!

 

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サルチネス』という漫画です。

古谷実先生の作品でこの人の作品は他には

稲中卓球部、ヒミズなどがありますね。

 

 

ああ、稲中の人ね。

 

って思った人は要注意!!

稲中のテイストしか知らない人は大損してます。

ヒミズやそれからこのサルチネスなど多くの作品が、人間をテーマにしていて、とってもドラマチックでいい作品が多いんです!!

 

まあ稲中稲中で最高なんですけどね。(笑)

 

 

それではあらすじはこちら!

青年が「妹の為に」と一大決心をして、社会的自立を目指す。それは、自分の「人生との戦い」でもあった。

Wikipediaより)

 

という感じです。

始めに言いますがあんまり恋愛っぽい感じではないです。

恋愛要素がないわけではないけれど

メインではない、みたいな。

 

どっちかというと家族愛というか、人間愛というか

なんとなく哲学的な作品が多いですね。

 

そいではストーリー紹介しつつ後半部分のオススメをちょびっとをご紹介!

(少しネタバレあるかも)

 

主人公のタケヒコは昔妹の愛ちゃんと共に親に捨てられ

小さい子供ふたりで一時期を過ごした過去を持っています。

そのトラウマから?14歳から17年間引きこもり状態である。

(引きこもりとはいえ外出はする。職にはついていない)

 

愛ちゃんを守り愛ちゃんの幸せだけを願い今まで生きてきた

タケヒコだったが、どうやら愛ちゃんが

「お兄ちゃんが自立しないと私は結婚できないかな!」

というようなことを言っているらしいと知り衝撃を受ける。

 

「なんてことだ、誰よりも愛ちゃんの幸せを祈っている俺が

現時点で誰よりも愛ちゃんを不幸にしているというのか・・・!」

みたいな。

 

それで自立のために家を出て東京での生活を始める。

 

というようなストーリーなんです。

 

 

んで東京でもドタバタを繰り広げて

なんやかんやで田舎に戻っってくるんですけど

そこで愛ちゃんの結婚のために、愛ちゃんが好きな人を連れ回し

アレコレやっちゃうんですね。

 

でも愛ちゃんにとってそれは迷惑で

「そこに自然にあったものを動かして不自然にした」

と言い怒るんです。

 

その怒るときのセリフとかがとても

この漫画の芯なんじゃないかと勝手に思っています。

 

こんなシーンです

 

タケヒコが愛ちゃんのことが好きな人(両思い)を

愛ちゃんの職場まで強制連行し告白させます。

でもそれは愛ちゃんにとって

「そこに自然にあったものを動かして不自然にした」

ことになるので、こう怒るんです。

(あああこの辺一言一句紹介したいけど我慢!)

 

 

「こんなのやりすぎよ。」

「お兄ちゃんの愛はもう愛じゃない、ほとんど暴力だよ」

 と。

それにタケヒコはこう言います

「パンツがどこまでいってもパンツのように

愛情はどこまでいっても愛情のはずだろう」

 

「愛は少し変わると憎しみに変わるんだよ」

 

「無限の愛情を注ぐ俺をなぜ憎まなくちゃいかんのだ!」

 

「これ以上やったら私お兄ちゃんのこと憎んじゃいそうで怖い」

「何かも私を便利な理由に使わないで」 

 

ぐう

 

となるシーンがあります。

ここが僕のオススメ。

 

その後で仲直りもするんですけど

そのときにタケヒコが愛ちゃんに

 

「なあ愛ちゃん、俺の愛は間違っていたのか」

 

問います。それに愛ちゃんは

 

「愛なんて大体合ってりゃ上等よ」

 

「じゃあ俺は上出来でいいんだな」

 

ここも好きなシーンです。

 

どんな”愛”にも当てはまる気がします。

 

恋人にしても家族にしても

愛してるからっていう理由は何にも代え難いパワーになるけど

正当化しちゃうっていう危険も確かに孕んでますよね

 

恋は盲目にも通じる部分あるけど

愛は愛として相手のこともしっかりとしっかりと尊重しないと

憎しみに変わりかねない。破綻しかねない。

 

「こんなにも愛してるのに!」

っていうセリフはもう一歩手前まで来てるってことかもしれないですね。

 

でも、愛は大体合ってりゃ上出来なんだから

そのラブパワーはやっぱり伝える時は

ガツンと伝えたいですね。(矛盾笑)

 

 

愛し愛される程よいバランスの着地点を

見つけられる相手と愛し合いたいものです。

 

 

 

 

 

それはそれとしてラストシーンがとってもピュアで泣けます

 

おわり

 

ps 車の中のシーンも泣ける

 

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