【名言】『愛しあふ恋人同士は・・・』by三島由紀夫
こんばんは
三連続名言紹介です。
今回はこのお方の名言
三島由紀夫さん!
言わずと知れた有名人です。
この方、クーデターを起こし結果的に割腹自殺をされたことで有名ですが
実は、小説家だったり劇作家だったりと多才であったようです。
また、wikipediaによると皇国主義者であったようなので
思想的には右寄りであったことは間違いなさそうなんですけど
それは今回は関係ないので割愛します。
というか当時の人って今みたいにネットやメディアがないから
哲学や自然的なものとか物事の内面に思慮を向けることが
多かったのかなあ、と思わずにはいられないですね。
文学にしても何にしても普遍的なものが多いし。まあいいや。
こちらが私が思う名言!
本当に死ななくても、
愛しあふ恋人同士は
毎晩心中してゐるのだと思ひます。
こう言っています。
なんか芥川龍之介だっけ?太宰だっけ?
この人たちも心中しようとしてたよな。
この人もやっぱり愛と死を結びつけていますね。
毎晩毎晩死ぬように生きて激動の日々だったのでしょうか。
今ほどの情報社会じゃなければ
日頃の注がれるべき感情は「愛」に向いているのでしょうか。
文学的ですねえ。
いろんな愛に生きていたんですね、熱く。
話は逸れますが
三島由紀夫といえば、ということで小説を一つ紹介したいと思います。
僕がとっても好きな小説です。
(※三島由紀夫の思想とかとは全く関係ありません)
それがこの作品。
『伊坂幸太郎 / 砂漠』
いつか取り上げたいなあと思っている作品です。
この作品の中で三島由紀夫の生き様について触れるシーンがあります。
かくかくしかじかをカンタンにいうと
知っての通り三島由紀夫は私と共に日本を変えよう
と自衛隊員に呼びかけるんですけど、その思いも伝わらず自殺するんです。
それについて西嶋という、少し色々と拗らせた青年が
色々と熱弁をふるうシーンなんですけれども。(少し長い)
「そこまでして何かを伝えようとした、という事実が衝撃なんですよ」
「しかも伝わらなかったんだから、衝撃の2乗ですよ」
「ナルシシストの天才がおかしくなっただけ、とかね、言い捨てたに違いないんだけど、でもね、もっと驚かないといけないのは、1人の人間が、本気で伝えたいことも伝わらない、っていうこの事実ですよ」
「三島由紀夫を、馬鹿、と一刀両断で切り捨てた奴らもね、心のどこかでは、自分が本気を出せば、言いたいことが伝わるんだ、と思ってるはずですよ。絶対に。」
「でもね、三島由紀夫に無理だったのに、腹を切る覚悟でも声が届かないのに、あんなところで拡声器で叫んでも、難しいんですよ」
伊坂幸太郎 砂漠
これを読んでね、1人の人間が持つ影響力って一部を除けば
とっても小さいことなんだな、って思ったりするんです。
改正反対とかで一時期色々活動する人がフューチャーされましたけど
結局影響力が足らなかったから、変えられなかったんだと思いますしね。
三島由紀夫でさえ変えられなかったんだから。
社会を変えるってとっても大きな力が必要だな
と外野から勝手に感想を抱いていました。
ツイッターとかで呼びかける人が当時よくいましたけど
お前のそのツイートにいかほどの影響力があんねん!
って思っていました。
それがその人の言い分なんだろうし
僕がやめたほうがいいよ、とかいうつもりも毛頭ないんですけど
僕は自分の手の届く範囲の出来事に関心を持てればいいし
身近なものに幸せや愛を感じられればいいと思っています。
インスタとかにしてもそう。
インスタは少しやってすぐやめましたけど
自分がそんな何千何万ものフォロワーがいたら
頭おかしくなってしまいそうです。
自分の関われる世界はそんなに広くなくていい。
このブログもね
自分の感覚をわかってもらえる人に届けばいいなと思って書いています。
かなり逸れましたが
三島由紀夫さんの名言でした
愛する人と共に死にたい
おわり
ps 伊坂幸太郎さんの砂漠もぜひぜひ。